精神病って何なのか、原因は何なのか
精神科の病気の診断に重視される方法は、患者さんの体験を言葉で語ってもらう事による問診。たった其れだけで病名が変わってしまう。精神病の根本的な原因が解らないから、こんなお粗末な事になっている。
鬱病に躁エピソードが有れば躁うつ病(鬱病のおよそ30%は躁鬱症Ⅱ型)、何か聴こえると言うと統合失調症、ボーダーぽっぽいとか、多重人格っぽいとか、全て自己申告。それで全く違う病名に成って、違う薬を処方される。だから精神病の分類は、そんなに意味が無いものだ。
精神科医は、薬と言う対症療法の武器しか与えられていない。しかも毒物である薬を使う為、曖昧な効果よりも副作用重視で処方している。
遺伝子工学による分類によると、「躁うつ病と統合失調症は同じである」と結論付けている。薬も同様な効果があるので、適応外でも処方されている。
精神疾患は、優性遺伝子で代々引き継がれて行く。即ち、精神疾患を持った親兄弟、祖先が必ずいる事になる。
本人の過剰なストレスなどで、発病するか、しないかが決まる。何時発病するかは解らないし、一生発病する事無く終末を迎える人もいる。
この様に、「精神病って何なのか、原因は何なのか」と言う問いに答えられるのは、脳神経医学分野と生物学的遺伝子工学であろう。この時、「発病したら一生涯治らない病気」と死刑宣告された患者は、完治できる病気である事を知る。
DSM-5の章構成は、精神疾患の分子遺伝的研究成果や、併存性、家族内集積性などの臨床的知見、そして、精神病理症状の因子分析の結果に基づいて再編成された。
DSM-IVでは同じ「気分障害」として扱われていた「双極性障害」と「大うつ病性障害」が、「双極性障害および関連障害群」「抑うつ障害群」という別々の章になり、さらに「双極性障害および関連障害群」は「統合失調症スペクトラムおよび他の精神病性障害群」の章のすぐ後に配置された。
現実に、DSM-5がアメリカ精神医学会で承認された後、統合失調症、双極性障害、うつ病、自閉症、ADHDの5つの疾患を統合して健常群と比較した大規模なゲノムワイド関連解析の結果が報告され、5疾患共通のリスクとなる一塩基多型も報告されている。
このような研究を発展させ、将来的には、各章横断的な上位のメタ構造に対応する生物学的基盤が同定されること、そしてそのような生物学的知見を、今後の改訂でさらに反映させていく。