ブレイントラスト

禁断のレジスタンス 言いたい放題 やりたい放題のブログです。

包帯だらけの 心


一人の貧しい靴屋が礼拝堂の壁にもたれた素っ裸の男を拾った。(私みたいな)
その男、ミハイルは、綺麗な体と優しくかわいらしい顔をしているが素性を明かさない。(私の様に)
靴屋の家に引き取った後、ミハイルは何処へも出ず、余計な口も利かず、寡黙に仕事をこなし
5年経っても笑顔をたった2度見せただけだった。

ある日、客として来た婦人と2人の女の子の話を聞いて、ミハイルは3度目に笑った。
そして婦人達が暇を告げた後、靴屋の家族に語る。
神に与えられた「人間の中にあるものは何か、人間に与えられていないものは何か、人間はなんで生きるか」という三つの命題の回答を得られた旨、天使である自分が神の罰を受けた経緯を話してミハイルは天に昇る。
家には靴屋の家族だけが残された。

この問いの答えは簡単です。

人間の中に有るものは、記憶。
人間に与えられていないものは、永遠の命。
では、人間は何で生きるのか。

きっと、愛の為に生きるのでしょうね。

だから、包帯だらけなんですよ、その心が。